2013年10月28日月曜日

ずいぶん放置してきたブログを再開----米NSAによる盗聴と安倍政権による日本版NSCと秘密保護法について

 手術から4年半。転移、再発もなく大過なく生きている。が、不安と軽い後遺症はある。担当ドクターによると「問題ない。今後は半年ごとの検診にしよう」とのこと。このかん社会が大きく変わってきた。

 2011年3月11日の東日本を襲った大震災と東京電力福島第一原発事故、そしてそれからの2年半は、私のような市井の一市民から見ても歴史が大きく暗転し始めようとする時代のように思える。

 今日の記事から(MSN産経ニュース)

http://sankei.jp.msn.com/wired/news/130624/wir13062417390002-n1.htm

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 米NSAの情報収集活動を暴露したスノーデン氏だが、オバマ米大統領同意のもとで2002年からメルケル・ドイツ首相の携帯電話盗聴が行われていたことも明らかにしている。これは明らかに当時イラク戦争に対して反対を主張してきたドイツに対する対策であろうことは明白だ。米英の情報機関がきわめて密接にこのような情報共有を行ってきたことが明らかにされている。

 米NSAの盗聴の実態は今日の朝日新聞に詳しい。

20131028interception

 安倍政権が日本版NSCの設置や秘密保護法の成立を急ぐのは、米英との同盟の一角に食い込みたいということに他ならない。またその前提となる情報共有のための態勢を仕上げたいのだ。秘密保護法を巡っては、通常1か月のパブリックコメント期間を置くのに比してわずか2週間、しかも寄せられたパブリックコメントの7割以上が反対であったにもかかわらず、すでに国会上程している。集団的自衛権を、政府による憲法解釈の変更で乗り切ろうとするのも、米・英とともに戦争枢軸のなかに位置を占めたいということだろう。改憲で大騒ぎするよりも、多少無理があっても解釈改憲でやってしまえばいいという判断だ。

 福島第一原発の危機や沖縄へのオスプレイ配備や辺野古への新基地建設は一歩間違えば安倍政権の足元を掘り崩す問題だ。これをウソと強権で乗り切ろうというわけだ。東京オリンピックの「狂騒」はそのための厚化粧にすぎないと思う。ひとつひとつきちんと批判していくことが大切だ。