最もつらかったのは、足先の痺れが回復せず(これは現在も変わらずだが)立ち上がって歩くことも苦痛だったことだ。体力をつけなければと考えるのだが、食欲もわかず散歩をする気にもなれずに、時間だけが経過していた。他人に厳しく自分に甘いという性癖がこの状態に拍車をかけていた。
ひとつの転機は、これまでほとんど疎遠に暮らしてきた身内のひとりの世話で、3月ころから(だったと思う)漢方薬の処方を受け、毎日煎じて飲む生活がはじまったことだった。抗がん剤治療でダメージを受けた免疫力の回復のための処方だという。これが効いたのかどうか、自力で状態を改善しようという意欲が湧いてきた、ような気がする。
もうひとつの転機は、そうこうしているうちに、散歩相手に犬を飼ってみようかと考えたことだった。いろいろあったけれども、やってきたのが8月に満1才を迎える雄のスタンダードプードル犬、Viking(バイキング)だった。
独り身である私にとってこの大型犬とのアパート生活は、生活改善を否応なく強いられるものだった。朝晩の散歩と下の世話、食事の世話、毛づくろい等々。
自分のことも満足にできないのに犬の世話なんて、とつれあいは厳しく言い放っていた。しかし当初1km程度が精一杯だった散歩は、今では少なくとも4~5kmを朝晩計2ラウンドをこなせるようになった。季節の変化を楽しめるようになり、素通りしてきた自然の営みへの無知さ加減に気づかされるようになった。
このブログを、私自身のバイキングとの生活や朝晩の散歩で出会うことども、たまには仕事のことなどを、備忘録として書きためていくつもり。知らない草花の名など教授していただければ幸いです。
9/8遠回りコース バイキング 果樹園の前で 9/12 満開のソバ畑 |
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